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占星術 起源

 古代人が、星の動きや季節の移り変わりに思いをはせ、人々はその「神秘な星たち」を神々と崇めた。それは現代にも残る「神話」である。彼らは夜空に輝く星を見ながら、一定の法則があることに気づきました。肉眼で確認できた太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星は、信仰の対象にもなっていったそうです。

 やがて、バビロニア時代に入り、その星の動きによる地上への影響が「占星学」として、ギリシャ・ローマ時代に誕生しました。バビロニア人は惑星を観察し、惑星の現れた方や動きなどを記録しました。それらが天候などを左右する予兆として取り入れられた。

 紀元前410年1月頃の惑星の配置を記したものが最古のホロスコープといわれている。ただ、現代のもののように、円の中に惑星を配置したチャートではなく、惑星の位置を並べただけに過ぎなかった。

 現代でも朝のニュースは天気予報から始まり天気予報で終わるぐらい、空模様は生活に密着している。自然の驚異、人間の無力さ、自然のパワーと神秘を崇めても不思議ではない。また、現代人よりも人としての野生の感や能力が鋭かったであろうと思われる。なぜこのことが星占いのルーツと考えられるのか? 先人の知恵とされる星占いまたは占い達の根本的発祥は、神秘な出来事を自分自身の生活に活用したと考えられる。その歴史の積み重ねが統計学的資料となり体系化されていった。

 占星学の発祥の地は、チグリス・ユーフラテス河の流域に広がるメソポタミア地方「シアヌルの地」と言われている。紀元前 3000 年ごろ、シュメール文明は宇宙に関する観念を総体的な世界像にまとめ上げた。紀元前 2000 年ごろ、バビロニア帝国の「あらゆる学問の始祖」と考えられる。ギリシャの地理学者ストラボンは「地理書」の中でカルデア人を天体観測や占星学に従事したとした。天体観測や占星学のみならず医学・薬学・数学・言語学・政治経済学・建築学などのもあった。

 天文学、物理学者のガリレオ・ガリレイも、自分のホロスコープを描いていた。ルネサンス以前というのは、天文学も占星学も一体となっていたと考えらる。自然界の様々な現象の、変化を感じ取って、人の生死、植物の成長と繁栄に関わる運と未来を予測するために、古代から生まれた学問であるに違いない。

自然や宇宙の受け取り方は、みんな違っていて当然です。星に亡くなった人を思ったり、星からのメッセージを受けとろうとすることも。そのひとつの側面が天文学があったり、占星術であったり、場合によっては宗教であったり、哲学であったりも。それぞれが対極にあるようで、根っこは同じです。

 占星学は、「Astrology(アストロロジー)」と呼ばれ、「Astro(天体)」と「logy(学)」が結びついたもので、天体と人間社会との関わりを探究する学問です。天文学は「Astronomy」nomyの語源はnomosで、法律という意味があります。占星術と天文学は非常にリンクするところが多い学問です。

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